「ものづくりはプロだけのものじゃない」【関西3Dプリンター研究会第三回 レポートその2】
どうも!YOKOITO広報担当の上森です。
先日、YOKOITOのfabスペース「fagora」にて開催されました、
関西3Dプリンター研究会第三回のレポートその2でございます。
今回は、研究会のオープニングにお話しいただきました、
Adachi-Tech代表 足立 正さんのプレゼンの内容2週に渡ってお送り致します!
前半の今回は、
プレゼンテーターの足立さんご自身のことと、
足立さんの現在のものづくりに対する提言についてご紹介いたします!
足立 正さん
1992年から20年以上もの間、
大手総合電機メーカーにて
主に冷蔵庫の設計や技術開発のお仕事をされ、
現在では海外からの工業製品の輸入販売や、
2015年4月より、新商材の開発支援をする会社Adachi-Techの代表として活動されています。
足立さんの得意技
電機メーカーでテクニカルなお仕事をされていたというだけあって、
3Dプリンターの使用みならず、
3次元CADソフトウェア”SoildEdge”でのモデリング、
物を実際に作らなくても現象をコンピューターでシュミレーションできる”CAE解析”、
特許や技術企画などに関しての知識を豊富にお持ちであるなど、
足立さんの持っていらっしゃるスペックは計り知れません!
会社にいらっしゃった頃は、
主に冷蔵庫の設計などを担当されており、
上記のスキルを存分に振るい、ものづくりに打ち込んでいらっしゃいました。
足立さんとYOKOITOとのお付き合い
YOKOITOのことは初めは偶然見つけたのだそうです。
それから3Dプリンターatomを購入され、
fagoraにてatomの組み立てワークショップにもご参加いただいたことをきっかけに、
色々なものをモデリングして3Dプリンターで出力してfagoraに置いていただいたり、
レーザーカッターの調整などもしていただくなど、
ただ単にお客さんというわけではなく、
技術的な面で大変お世話になっておりますm(_ _)m
とにかくものづくりが大好きということで、
fagoraをフル活用して頂いております。
今起きつつある変化
そんな経歴を持つ足立さんが感じる”今起きつつある変化”。
それはデジタルツールの発達です。
3Dプリンターをはじめ、
素材を切削して造形するCNCミリングマシンや
レーザーカッター、フリーの3D-CAD、オープンソースのハード/ソフトなど、
今まで一部のプロにしか触ることのできなかったこれらの道具が、
一般の人々に広がりつつあるということ。
これがものづくりにおける最も大きな変化だと足立さんは語ります。
元々ものづくりに興味のなかった人がこれらのツールを安価で手に入れることができるようになったことによって、
もっとものづくりを身近に感じることができるようになってきたのです。
しかしここで問題が
現在でも「3Dプリンター」はHOTなワードとして見られていますが、
実際のところ、一般の人々にまでまだまだ浸透していないのが現状です。
その原因として足立さんは次の3つの点を指摘してくださいました。
品質
例えば、3Dプリンターで出力した時にどうしても出てしまう”ぎざぎざ”。
あとから取り除けば良いのですが、余計なものがついているとやっぱりがっかりしてしまいますよね・・・。
手順
3Dモデルを作るにはある程度の知識と経験がないと、素人にはちょっとハードルが高いですよね・・・。
アイデア
立体がなんでも出せるって言われても、そもそも何を作ったらいいかピンと来ないですよね・・・。
そんな3つの壁があるおかげで、
せっかく興味を持ってもすぐに飽きてしまって皆去ってしまうのではないか?
これらのことから、
足立さんは『ものづくりの未来の姿とfagoraへの提言』として
一般の人々にものづくりの喜びを知ってもらいたい!
というキーワードを出してくださいました。
と、いったところで今回のレポートは終わりです!
次回は足立さんのプレゼンの続き!
この問題について、
また、ものづくりの未来の姿について
私達にできることは何なのかというお話についてお届けいたします!